SMM(ソーシャルメディアマーケティング)における米国マーケッターの悩みどころシリーズを続けてみたいと思います。米国は日本よりも約2年進んでいますが、それだけに今後の日本企業にとって参考になる視点や必要な考え方が含まれていると思うからです。
米国マーケッターのSMMの悩みどころの2番目は「SMMを企業の全体戦略にどう統合していか」です。
簡約(米国マーケッターの悩み)
・いかにソーシャルメディアに関わる活動をマーケティング全体プランの中にベストな形でと統合していくことができるか?
・どのようにしてソーシャルメディアのすべての側面を結びつけてマネージメントしていけるのか?
・全体マーケティングプランにソーシャルメディアをいかにうまく統合していくことができるのか?
・すべてのSMアカウントをマネージしていくためのベストなツールは何か?
・SMM戦略を発展させるためのベストな公式は何か? いかに成功するように従業員をエンパワーできるのか?
・SMMを自社の事業プランと戦略に統合するためのコスト効果が高い方法は何か?
私のコメント
・SMMの重要性が高まるにつれて、企業の全体戦略の中にSMMをどう位置づけるかがますます重要になっています。
・SMMでは企業は一方的な発信型から対話型に変わる必要があり、その過程で。企業と消費者、顧客を隔てていた壁や障害が低くなることで、企業のあり方も根本的に変わる必要が出てきます。対話で得た有意義な見解や洞察をどう組織にフィードバックして活かしていくか?
・当然そこには、マーケティングのみならず、広報PR、CS、技術サポート、製品開発、販売などの部門が関わる問題になります。
・組織内のどの部署で管理するのか? いろいろな部署をまたがる問題も多いため、組織戦略上もどこが誰がイニシアティブをとっていくべきなのか?を決めていく必要が出てきます。
・ソーシャルメディアと組織をどう統合していくか?この過程で企業文化との衝突がおこるケースもあるようです。
今後の日本企業に参考になる点は、SMMはマーケティングのみならず、最終的には企業全体の戦略、組織構造に影響を与えるということです。逆に、そうしないとソーシャルメディアのポテンシャルを十分に活かすことは難しいでしょう。この点を踏まえて、今後のSMMのマイルストーンを定める必要性があるでしょう。
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