2011年5月6日金曜日

ソーシャルメディア時代のソーシャルキャピタル 7つの特徴 


上図はAltimeterがデジタル時代の影響要素を示したもの。

最近、ソーシャルキャピタルという概念がいろいろなところで、形を変えて使われるようになっています。

例えば、タラ・ハントさんの著作「ツイッターノミクス」のウッフィーや、岡田斗司夫さん著作「評価経済社会」の評価も、ソーシャルキャピタルとほぼ同じ意味なのではないかと思います。

 ソーシャルキャピタルは実は2種類あって、家族や親しい友人との信頼と愛情で結ばれた関係である「ボンド・キャピタル」と、広く社会における対人関係から生まれる「ブリッジキャピタル」です。ソーシャルメディア時代のソーシャルキャピタルは後者の広くゆるい「ブリッジ型のソーシャルキャピタル」にあたると思います。

ソーシャルメディア時代の特徴を整理してみます。

特徴は①ソーシャルグラフの上にある
 ソーシャルネットワークのソーシャルグラフでつながったソーシャルキャピタルであり、地域的な影響を従来よりも受けにくくなっている。

特徴②可視化された
 Twitterのフォロワー数、Facebookのフレンド数など、ソーシャルキャピタル(その一側面)が可視化されるようになった。信用、評判が目に見えるようになった。

特徴③レバレッジが効く
 特徴①と特徴②からレバレッジが利きやすくなった。例えば、Twitterのフォロワー数が多いから、いいコンテンツを配信してくれるのだろうと、さらに多くのフォロワーが集まる現象など。

特徴④インタラクションで育まれる
 ソーシャルメディア時代のソーシャルキャピタルは、ソーシャルオブジェクトのインタラクションを通じて育まれる。

特徴⑤マネタイズがしやすくなった
 目に見えるようになったことで、ソーシャルキャピタルからのマネタイズがしやすくなった。

特徴⑥マーケットキャピタルの先行指標としての価値
 ソーシャルキャピタルがマーケットキャピタルの先行指標としての価値をもつようになった。私なりに、ソーシャルキャピタルの価値を考えると、ネットワークの大きさ、インフルエンサーが含まれる度合い、ネットワーク構成員のエンゲージメントの強さの3つが影響すると思います。

特徴⑦影響力はあがる一方!
 KloutやPeerIndexなどの可視化サービスが普及し、ソーシャルキャピタルの影響力がどんどんあがっている。例えばスターバックスがKloutの高い人に無料サービスしたり、銀行が信用リスクの判断材料に使うようになったり、採用の際の判断材料に使うようになったり、まさに人生を左右するような影響力を持つようになってきている!

 ソーシャルキャピタルをどう考えるか、どう戦略的に活用するかが、個人にとっても、組織にとっても、非常に重要になってきました。みなさんはどうお考えでしょうか? 

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