2011年5月3日火曜日

ソーシャルオブジェクトがソーシャルメディアマーケティングの未来を決める!?




Social Objects are the future of social marketing?


この1文をどう思いますか?

このテーマは説明するのも、理解するのもとても難しいんです(笑)

まず、ソーシャルオブジェクトは何か?というと、 Flickrの写真、YouTubeの「ビデオ」、Facebookのニュースフィード、Twitterのつぶやき、ゲームのアバターなんかもそうです。

つまり、オンライン上で共有したり議論したりできる対象となるものを意味します。

このソーシャルオブジェクトは、人でも、場所でも、物でも、アイデアでもいいんです。本当は死んだ人でも。例えば、マイケルジャクソンも完璧なソーシャルオブジェクトです。

そもそも、この考え方は、Jyri Engeström氏が「SNSは、何故ある人をつなぐがある人はつながないのか? 成功するSNSと失敗するSNSの違いは何か?」を考えて思いついた考えなんです。Hugh MacLeod氏もソーシャルオブジェクトの重要性にたびたび言及しています。

人々は単につながれるのではなく、実は、共有されるオブジェクトを通じてつながっている。成功するウェブサービスは人々に価値を加えるソーシャルオブジェクトを見つけ出したサービスと言えるんです。

もう少し噛み砕くと、「何故、そもそも知り合いでもない人たちが関係性が深まり広まっていくのか? 」 この問いに対する答えなんです。

ソーシャルオブジェクトが媒介となるから。それが答えなんです。シンプルすぎて信じられないかもしれませんが・・・

私はソーシャルオブジェクトを犬のシッポに喩えます。一見、本質的でないように見えるんですが、実は、人々のインタラクションを生み出す上で非常に本質的な役割を果たしている。

犬がシッポを振っていると、相手は「友好な感情を持ってくれているんだな」と分かって、もう一匹の犬も好意を示すためにシッポをふりかえす。社会性を示す上でシッポは犬にとっては非常に重要なんです。

ソーシャルオブジェクトの本質を突き詰めると、自分の延長物、分身、化身、アバターだと思います。だからこそ、1対多のコミュニケーション、多対多のコミュニケーション関係を作る媒介になるんです。

ウェブサービスの次のイノベーションは、「えっ、こんなものがソーシャルオブジェクトになるの?」っていうものを発見できるかどうかにかかっていると思います。Twitterも、普通の人の140字のつぶやきがソーシャルオブジェクトになるという一大発見に基づいているんです。

いろんな人が、ソーシャルウェブのサービスを、様々な軸(匿名か実名か、リアルかバーチャルか、オープンかクローズか)で分類しようとしてますが、ソーシャルオブジェクトセオリーの考え方からすると、全くナンセンスで意味のないことをしていることに気づくと思います。

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