株式会社ソーシャルインパクト・リサーチ代表パートナー。慶応大学大学院(KBS)卒。早稲田大学院環境エネルギー研究学科博士課程在籍中。証券アナリスト。持続可能な社会の実現のために、ソーシャルインパクトの評価測定、そしてソーシャルインパクトをお金にかえる仕組みを提案。ソーシャルインパクトの評価測定、インパクトファンドの運営等を事業としておこなう。Twittier:kumataku1
2011年4月28日木曜日
ソーシャルグラフとインタレストグラフの関係を解く鍵はキュレーションにあり!?
Curation Nationという本が出版され、Brian solisがコメントしています。
ソーシャルグラフとインタレストグラフの関係をどう捉えるかが非常に重要になってきました。起業家が新しいサービスを考える際にも重要でしょうし、これからマーケッターとしても重要になっていくと思います。
この関係をひも解く鍵は「キュレーション」という概念にあると思います。
まず、明らかな変化として、以前は、コンテンツを作る側とコンテンツを楽しむ側で、ざっくり70%は楽しむ側でした。コンテンツを作るのは労力がいりますから・・・。
そして、ソーシャルウェブの進化とともに、コンテンツを作る側、コンテンツを楽しむ側に加えて、キュレーターというプレーヤーが登場しました。このプレーヤーがどんどん大きくなっています。
キュレーターは、自分が関心があるコンテンツを、tweetしたり、RTしたり、コメントしたり、いいね!ボランを押したり、シェアしたりする人たちです。
彼らは、自分の興味関心をベースにしたインタレストグラフを形成しているわけです。実は、このキュレーターの何気ない行為が、実はソーシャルグラフを進化させる重要な役割を果たしているわけです。ここが注目すべき点です!
また、様々なインタレストグラフを提供するサービスやキュレーションサービスも生まれています(Storify, Curated.by, Scoop.it, Pearltrees, Paper.li)
キュレーターされたコンテンツはそれだけ信頼が上がり、人々のインタラクションを生み出すのに貢献したり、判断に貢献したりもします。(私はソーシャライズという考え方でまとめた概念です)
ある点で、ソーシャルグラフからインタレストグラフの進化とも捉えることができます。より効率的なコンテクストと関心で結ばれたネットワークを提供することを可能としますから。だからこそ、進化という言葉を使っているわけです。また別の言葉ではソーシャルキャピタルを生み出していると言ってもいいと思います。
さて、今後の注目は、ソーシャルグラフプロバイダーとインタレストグラフプロバイダーのパワーバランスがどう進化していくかです。私は後者のパワーがあがっていくと予想しています。ZyngaとFacebookの力関係の変化をみるとそう思うのです。
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