2011年4月19日火曜日

SMM(ソーシャルメディアマーケティング)における米国マーケッターの悩み⑦

 米国のマーケッターの悩みの7番目は「ソーシャルメディア活用におけるベストプラクティス」を知りたいというものです。既に成功して有効性が証明された戦術や戦略を用いることで自社のSMMをスピードアッップしたいという願いです。

簡訳(米国マーケッターの悩み)
・パーソナルとプロフェッショナルなメッセージをどう混ぜるのがいいのか? 他社はどうやっているのか?
・成功したソーシャルメディアのマーケッターはどのくらいの数のプラットフォームを利用しているのか?
・それぞれのプラットフォームで最も効果的なテクニックは何か?
・メッセージをバイラルするにはどうしたらいいのか?

私のコメント
成功事例をみる際に、どうやったのか? どのがポイントか? 成功要因は何か? 日本でやる場合の注意点は何か? を理解するとともに、深いレベルで理解する必要があると思います。わかるのと実際にやれるのは大違いだと思うので、成功をモデリングする際には、メンタルモデル、マインドセット、考え方の前提を含めて深い理解をする必要があると思います。

日本で成功例として取り上げられるsatisfaction guaranteed(FBファン数32万人)。もともとブランド力があったわけではなくFBでブランドを作ったということで注目されているので、事例研究してみたいと思います。

・成功要因/先攻してFBに参入、広告にもお金をかけた、FBユーザーが多いアジアマーケットを狙う(目的が明確!)、もともと広告スキルがあった、リアルとネットの融合戦略

・考え方/戦略なくして成功なし、Facebookをやる位置づけをまず明確化、自社にとってファンとは? ファンの価値は何かを明確にする、その企業にとってのファンの価値を見いだす、従来の広告の費用対効果だけ求めても×

・運用/運用代行はファンに失礼、自社が主体・エージェンシーは補助、対話を生み出すために質問を投げかける、対話はニーズの把握、リサーチに活かす、売り込みすぎ×、毎日そこにある存在としてつながっておく、Twitterとの違い

・ファン/Cost Per Fanの考え方、ファン数=ブランド、ブランドはファン自身ががつくるものに変化、ファン=見込み客ではない、ファン=ライトな見込み客、販売にはもう1ステップ必要、ファンに対してさらに広告でエンゲージメントを高める、長いスパーンで効果をあげていく、CPA×、ファン数の変化とともにファンの位置づけ変わる(サンプル→ブランド→マスコミ的)

・広告の考え方/媒体費用がかからない分、費用は逆にかけて効果を高める、お金をかけないとLiving deadへ、目に見えないものに投資する、これまで見えなかったものが可視化されたことをどう活かすか?予算配分の考え方を変える

・やるべきこと/サイトのソーシャル化、ファンページ同士のコラボ、アプリコンテンツ充実、デジタルアイテム販売、他企業とのコラボ、リアルなイベントとのコラボ、マスメディアとのコラボ

第一段階のFBファンをどう集めるかを成功、第二段階のFBファンをどう活かすか? 収益化していくかに注目したい。

ご意見、コメントはFacebookページ(ソーシャルメディアIn-Depth Report)まで是非、是非お願いします。

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